リフォームする際に知っていると役立つトイレ用語集
トイレのリフォームを考えている方は、どのようなタイプのトイレに替えようか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。トイレの流水タイプや各部品の名前や特徴を知って、自分好みのトイレをつくっていきましょう。こちらでは、トイレにまつわる用語を紹介します。
トイレタンク内のトイレ用語
トイレは大まかに、タンクタイプとタンクなしタイプに分かれます。タンクなしタイプは便座と便器、タンクが1つになっていますが、タンクタイプは、タンク、便座、便器と3パーツに分かれているのが特徴です。
タンクの中には、「ボールタップ」と呼ばれる浮き玉が存在します。タンクの中に水が溜まると浮き玉が上昇し水が止まります。タンク内の水がなくなると浮き玉が下がり、給水が行われるという仕組みです。
次にタンクの下部分にあるのが「フロートバルブ」です。このフロートバルブには、レバーハンドルと連携して動く鎖がつながれ、レバーがひかれるとフロートバルブが開き、溜まっている水を便器へ流します。
タンク内「オーバーフロー管」は、ボールタップが故障し水が止まらなくなった際に、この管から便器へ水が流れるようになっています。故障の際、タンク外に水があふれるのを防げます。
タンク外にある「止水栓」は、故障時や修理時に水を止めたり、水量の調節の際に利用します。
トイレの故障で多いのが「ボールタップ」や「フロートバルブ」の不具合です。経年劣化により壊れる場合もあるでしょう。
トイレ洗浄方式の用語集
トイレは流水によって汚物を流しますが、トイレの洗浄方式にも様々な用語があります。トイレメーカーによって新たな洗浄方式が開発されるので、細かく見ると洗浄方式は多岐にわたります。その中でも多くみられる洗浄方式用語をみていきましょう。
まず、多く使用されているのが「洗い落とし式」です。タンク内に溜まっている水の落差を使って、上から下に水で洗い落とすタイプになり、シンプルな仕組みと言えるでしょう。水が溜まる面が狭く、便器に汚物が付着しやすかったり、流水時に水はねがおこる場合があります。
次に「サイホン式」です。これは便器と排水管を密封することによってサイホン作用を起こし流れを作ります。サイホン現象とは、2つの水槽を管で繋ぎ、管の中が水で密封されると2つの水槽の水位が同じになろうと水が動く現象を言います。この現象を利用したトイレ洗浄方式です。サイホン式にも多くの種類があり、「セミサイホン式」や「サイホンゼット式」など、工夫を凝らして便器を綺麗に洗浄する仕組みが開発されています。
「トルネード式」は、上から下へ渦を巻き水を流す方法です。少ない量の水で綺麗に洗浄できるところが魅力です。
様々な洗浄方式がありました。リフォームの際はトイレの洗浄方式にもこだわってみると良いでしょう。
快適なトイレ生活を!その他のトイレ用語
普及率も多いトイレシステムとしては、「温水洗浄便座」があげられます。温水洗浄便座は、メーカーによって商品名が異なりますが、日本での普及率はもちろん海外でも人気の高い商品となっています。
暖かい便座に加えて、お尻やビデ洗浄機能、乾燥、消臭機能などが付いていて、快適にトイレを利用できるのが魅力でしょう。電気を使用して動くため、トイレ室内にコンセントがあることが必須です。トイレリフォームの際に、温水洗浄便座を導入しようと考えている方は、コンセントの場所にも気を付けましょう。
「防露タンク」「防露便器」というのもあります。冬場や梅雨時期など結露が起きやすい時期にも、タンクや便器表面に結露しにくいよう、内部に断熱層という空間を設けてあるものもあります。
このように、快適にトイレが使用できるよう様々な製品が生み出されています。毎日何度も利用する場所なので、リフォームの際もしっかりと商品を選ぶと良いでしょう。
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