和式トイレを洋式に交換するなら介護保健を利用しよう!
和式トイレがなかなか使いづらいという人もいるのではないでしょうか。特に足腰の弱い人にとっては用を足しづらいという声があります。そのような場合には洋式トイレに交換することがおすすめですが、介護保険を利用して安く交換できる制度があります。ここではその制度や洋式トイレの種類など幅広く紹介していきます。
和式トイレを交換するのにかかる費用とは?
和式トイレは日本に昔からある伝統的な形式の便器ですが、かがむときに足腰に力を必要とします。若い人であれば問題ありませんが、年配の人にとっては非常に体に負担がかかります。そうしたこともあって和式トイレから洋式トイレに交換する人が世代を問わず増えています。実際に公共施設のほとんどに洋式トイレが導入されています。それでは、和式トイレから洋式トイレに交換するのにどのくらいの金額がかかるかというと、一般的な相場としては20万円前後くらいです。この値段に加えて便座の暖房機能やウォシュレット機能などを加えていくと30万円以上かかりますし、日数も1日から3日程度かかります。それというのも、和式トイレを洋式トイレにリフォームすると、便器だけの交換にとどまらず、床や壁をリフォームする必要があるからです。特に、暖房機能などをつけるとコンセントが必要なので、それを新たにトイレ内に設置したり、トイレのスペースが狭かったらタンクを設置しないといけません。
洋式トイレの種類
洋式トイレの種類にはいろいろとあります。1つは組み合わせタイプです。便器、タンク、便座を組み合わせたもので最もポピュラーなものです。ウォシュレットは別途購入する必要があります。もう1つは一体型タイプです。便器、タンク、便座、ウォシュレットが一体型になっているトイレのことです。3つ目はタンクレスタイプです。水を溜めるタンクがないトイレのことです。これらの中で自分の家に合ったタイプのものを選びましょう。
介護保険を利用する
要介護の認定を受けている人が和式トイレから洋式トイレに交換するためのリフォームをするとき、介護保健を利用することができます。この制度のことを「高齢者住宅改修費用助成制度」といいます。リフォームを実施すれば介護保険から費用の一部が支給されるのです。本来バリアフリーを目的としたリフォームに適用されるのですが、和式から洋式に変えるのもの1つのバリアフリー対策だと考えられています。洋式に交換するだけでなく転倒を防止するための手すりをつけたり、段差をなくしたりすることも同時にしてみるといいでしょう。支給額としては1人あたり最大18万円までとなっています。介護認定のレベルは関係ありません。たとえば、リフォームするのに20万円かかるならなんと1割の2万円で済んでしまうのです。こうした介護保険を利用したリフォームをしたいなら担当のケアマネージャーに連絡してみましょう。さらに、地方自治体によって助成金が支給されるところもあります。多くの自治体では助成金をもらえる条件は低くて要介護の認定を受けていれば利用が可能になっています。
手っ取り早くしたい人におすすめのもの
手っ取り早く洋式トイレに交換したい人におすすめしたいのは簡易設置式便座です。これは置くだけで和式トイレから洋式トイレになるというものです。大掛かりな工事が不要ですぐに利用することができるというメリットがあります。また、費用もメーカーによって若干違いはありますが、とても安く抑えられます。価格はせいぜい1万円から2万円程度しかかかりません。暖房付きの便座は高い方ですが、それでも2万円台で、ウォシュレット付きであっても5万円台です。介護保険を利用すれば自己負担は1割程度に済んで1000円から5000円の負担しかありません。どのようなものにしたらいいかわからないという人は、事前にケアマネージャーや福祉用具の専門相談員に相談してみるといいでしょう。
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