キッチン移動リフォームって何?
キッチンは住まいの中でも特に使う頻度が多く、大事な役割を担っています。しかし、キッチンが不便な場所にあり、ストレスを感じている人もいるのではないでしょうか。実は、そのストレスを解消するために、キッチンを移動させるというリフォームがあります。その具体的な方法について、紹介します。
キッチンの移動はプランをキチンと立てることが大事
キッチンを移動させる場合は漠然としたイメージではなく、どのような動線で使用したいのかなど、プランを立てることが大事です。家の間口や廊下の幅などを確認し、どのように移動させるかを考える必要があります。ただし場合によっては、キッチンの移動だけではなく、給水・給湯関連や壁面などの追加工事が必要な場合があります。さらに、キッチンを移動させられない場所もあるので、プランを立てたらリフォーム業者としっかり打合せをすることが重要です。
キッチンの移動に制約を受けるケースとは?
キッチンを移動させる際、構造上の問題で制約を受ける場合があります。レンジ―ドやシンクは、移動自体は簡単でも、換気口や排水口の移動が難しいケースがあります。例えばマンションについては、排水口や換気口が共用部分と繋がっているので、それらの移動が可能なケースは少ないです。そこで、換気口や排水口の場所はそのままにして、排気ダクトや排水パイプを壁の中や床下に這わせて接続させます。ところが、ダクトを這わせる空間が無かったり、排水を流すための勾配がとれない場合は、キッチンを大きく移動させるのは困難でしょう。
さらに鉄筋コンクリート造の場合、コンクリートに床材や天井材を直接貼り付けている造りは、キッチンの移動範囲が少ないでしょう。それは、コンクリートの躯体を削って、床や天井の間の空間を作るのが難しいからです。そのため、今の排水口や換気口の場所からあまり動かさない範囲で、キッチンを移動させることになります。
アイランド型キッチン・対面型キッチン
キッチンの横や後ろを壁につけず、独立させたアイランド型キッチンは、大勢でキッチンを囲むことが可能です。また、キッチンが空間のメインとなり、さらに高級感を与えます。横と後ろがともに壁に接している壁付け型から、アイランド型キッチンに変更する場合、移動だけではなく壁の撤去も行います。その壁が耐震のために重要である場合、他の壁で補強をする必要があるので、耐震補強の費用も発生します。
対面型キッチンは、子どもを見ながら料理ができるなどの理由で人気があります。そのため、壁付け型キッチンから対面型キッチンへ変える人は増えています。
壁付け型から対面型へキッチンを変える場合は、排気ダクトや排水パイプの移動や延長が行われます。さらに、元々キッチンがあった場所の壁面や床材の内装工事が必要です。しかしここで注意が必要なのは、単純に場所を移動させるだけではなく、使いやすさや動線を考えてキッチンの作業スペースを確保しなくてはなりません。また、作業スペースを取りすぎるとダイニングが狭くなってしまうので、リフォームを依頼する際は、よく相談をして決めるのがよいでしょう。
2階から1階へキッチンを移動
高齢になり階段の昇り降りが大変になってきたり、生活音が気になるなどの理由で、キッチンを2階から1階に移動する場合があります。このリフォームには、キッチンの移動以外にも水道管やガス管の引き込み、元々キッチンがあった場所の内装工事、新しい電線の引き込みや防火加工などが必要になります。そのため、フロアを移動させるのは他の工事と比べて費用が高くなります。
よって、少しでも費用を抑えるためには、2階のキッチンがあった場所の真下に設置するのがオススメです。それは、真下ではない場所に設置すると、水道管の工事が煩雑になったり、排気や排水関連の工事が増えてしまうからです。いずれにせよ、こういったリフォームは優惺設備工業など水回りに強い業者に依頼し、入念な打ち合わせをすることが重要です。