リフォームに使用する材料の用語:石膏ボード
石膏ボードは石膏を主成分とした素材を板状にして板紙で包んだもので別名プラスターボードとも呼ばれており、主に建物建造時やリフォームの際壁や床に使用される建築資材で、現代の建築業界ではなくてはならない主要建築材料の一つです。この記事ではそんな石膏ボードの種類や大きさ、施工することによるメリットなどについて説明します。
石膏ボードの種類
石膏ボードは様々な種類に分かれていて、主に防火石膏ボード、防水石膏ボード、耐震石膏ボード、防湿石膏ボードなどがあります。防火石膏ボードはキッチン回り、防水石膏ボードは水回り、など、場所場所によって適した石膏ボードを使用します。基本的には石膏ボードはその上にクロスを張るので露出することはありませんが、中には露出してもいいように化粧加工された石膏ボードもあり、天井や押し入れなどに使用されることもあります。
石膏ボードのサイズ
石膏ボードのサイズには様々なものがあり、まず厚さは大きく分けて9.5mm、12.5mm、15mm、21mm、25mmのものがありますが、建築材料として主に使用されているのは9.5mmと12.5mmがほとんどです。大きさは910mm × 1820mm、910mm × 2420mm、910mm × 2730mm、606mm × 1820mmと4種類あり、施工方法にもよりますが主に910mm × 1820mm、910mm × 2420mmが多く利用されています。ちなみに建築業界では910mm × 1820mmは尺で表すと3尺×6尺なので略して「サブロク」、910mm × 2420mmは3尺×8尺なので「サンパチ」と呼ぶことがあります。
石膏ボードのメリット
石膏ボードを貼ることのメリットは、まず、その重量の役21%が熱が加わると熱分解を起こし蒸発を始める結晶水でできているということです。結晶水が全て蒸発するまで石膏の温度は上がらない仕組みになっているので耐火にはとても優れているといえます。また断熱、遮音に優れていることに加え、石膏で出来ている為にビスが打ちやすいので施工がしやすく下地の合板や間柱、その他の木材などとも相性は抜群です。表面は紙なのでクロスも張りやすく仕上がりにむらができにくい素材となっています。またサイズや種類によって多少差異はありますが、他の素材や合板などと比較すると値段も安価であるということがあげられます。そして、石膏を加工して紙の繊維と結合して1枚ものになっているので、面の耐久性が非常いというのもメリットの一つです。
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