自宅にトイレが１階にしかなくてとても不便だと感じている人はたくさんいます。２階にトイレを増設したいけれど、手間や費用はどうなの？とリフォームになかなか踏み切れない方もいます。今回は２階にトイレを増設する際のポイントについて解説します。

２階にトイレを増設するメリット

１階だけにトイレがある場合と２階にもトイレがある場合では利便性が大きく異なります。確かに、トイレは一家に１つあれば用を足すには十分かもしれません。しかし、病気の際に寝室のある２階から１階へその都度降りていくのは大変です。夜中にトイレへ行く際に面倒と感じることもありますし、また家族を起こしたくないので物音をなるべく防ぎたいものです。高齢者にとってはトイレのために階段を上り下りするのが大変で危険な場合もあります。また、来客の際もトイレが２つあると気兼ねなくトイレを使うことができます。

毎日使うトイレは、やはり暮らしに合わせて快適に使いたいものです。２階にトイレを増設すると、こうしたストレスが無くなります。トイレ増設のリフォームに踏み切る場合に押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

増設するトイレの設置場所

２階にトイレを増設する場合は、どこに設置したら良いのでしょうか。まずは２階の空いているスペースを確認しましょう。ポイントは、家族や来客者などなるべく多くの人が使いやすいようにしたい場合は、廊下に面する場所に設置することです。

例えば夫婦の寝室といった個室の中に設置してしまうと、子供や来客者にとってはいちいちプライベートな空間を出入りしなければならなくなり、使いにくくなります。反対に、高齢者が自室で快適にトイレを利用できるように増設するのであれば、部屋の中に設置することが適しています。この場合は、防音や防臭機能をつけると快適です。バリアフリーのトイレを検討するのも良いでしょう。また、どうしても空いているスペースが無いという場合は、増改築を検討できることもあります。専門家に相談してみましょう。

トイレを増設する場合におすすめのタイプ

トイレを増設する場合は、設置する場所に合わせてドアや便器のタイプを選ぶ必要があります。

２階に設置するトイレのドアは、内開き戸、外開き戸に加えて引き戸タイプもよく取り入れられています。２階は寝室がある場合が多く、ドアの開け閉めの音をなるべく押さえ、かつ気密性の高いものを選ぶことが大切です。引き戸はドアを開け閉めする際にスペースを必要とせず、狭い場所に増設するのに適しています。また、介護が必要な高齢者向けに設置する場合も使い勝手が良くおすすめです。

限られたスペースにトイレを設置する場合は、便器の種類も重要なポイントです。せっかくトイレを増設するならば、機能性・利便性のある便器を選ぶこともおすすめです。自動洗浄してくれる便器もあれば、トイレに入ると自動開閉するタイプもあります。生活のスタイルに合わせて、トイレが増えても掃除の負担を増やさない工夫もできます。また、便器に手洗いがついているタイプは、別途手洗い場を設置する必要がなくおすすめです。

トイレ増設にかかる日数と費用、注意点

２階へトイレを増設する際にかかる日数や費用はどのくらいかかるのでしょうか。業者や条件にもよりますが、トイレ増設にかかる日数は通常５日～７日程度、費用は50万円～100万円が相場と言われています。費用は、便器本体の種類や質、そして給排水管をどう設置するかという配管工事の内容で決まります。１階のトイレの真上に２階のトイレを増設できる場合は配管がしやすく、費用を抑えられます。給排水管の配置により１階への騒音の有無が決まってきます。防水パイプの利用や配管の仕方を専門家とよく相談して決めましょう。

暮らし方に合わせたトイレの増設を決めたら、是非専門家の力を借りてベストなリフォームを実現しましょう。