洗面所の排水溝が詰まる理由と、詰まりにくくするための方法をご紹介します
「洗面所の水が流れない…」。排水溝の詰まりは、顔を洗っている時や、掃除をしている時などに不意にやってきます。ここでは排水溝が詰まってしまう理由と、そうならないためにはどうすれば良いかをご紹介していきます。
詰まりの原因は、上から順に!まずはヘアキャッチャーから
洗面所の詰まりの原因で最もよくあるのが、排水溝に設置されたヘアキャッチャーの詰まり。ヘアキャッチャーと言われてもピンと来ないかもしれませんが、排水溝にあるネット上のゴミ受けです。洗面所の掃除をする時も、意識しないとついついヘアキャッチャーの存在を忘れたり、あるいはサボってしまいがちなもの。そのためここにゴミが詰まり、水が流れにくくなるケースはよくあるのです。髪の毛だけでなく、雑巾やタオルなどちょっとした洗い物をした後の糸くずや綿ぼこりなどが排水溝に引っかかり、詰まりの原因を作っていることもあります。まずは週に一度ほどでもいいので、定期的にヘアキャッチャーを掃除することが詰まり防止の第一歩です。
後述しますが、詰まりの原因は段々と排水溝の奥に行ってしまうもの。髪の毛や小さなゴミが水と一緒に流れ、排水溝の奥の方で詰まりを起こしてしまうのです。当然ですが、手が届かない場所ほど掃除は大変になります。そうなってしまわないよう、こまめにヘアキャッチャーを掃除するよう心がけましょう。
ヘアキャッチャーの次は排水トラップの掃除!
ヘアキャッチャーのゴミを取り除き、いざ洗面所の水を流してみたけれどやっぱりうまく水が流れない…。その場合、排水溝のもっと奥の方に詰まりの原因があることが考えられます。具体的には、排水トラップと呼ばれる箇所。排水トラップとは、排水パイプの「返し」の部分です。ご家庭の場合、洗面台の下は収納スペースになっていることが多いと思われます。扉を開けてみると排水パイプが目に入るでしょう。注意して見ていただくと、排水パイプはまっすぐではなく、S字型などに曲がっている部分があるのに気付くのではないでしょうか。この曲がっている「返し」の部分が排水トラップです。ご家庭によってはS字型ではなくU字型やP字型の場合もありますが、役割は同じです。排水トラップが曲がっているのは、この「返し」の部分に水を溜めておく役割があるためです。水が流れていない間でも排水トラップに水が溜まっていることにより、害虫が排水パイプを上ってくることを防ぐのです。また、下水から臭いが逆流してくるのを防ぐ効果もあります。排水トラップは単純な構造ながら非常に効力があるものですが、その構造上どうしてもゴミが詰まってしまいがちなのがネック。あまり長い間ヘアキャッチャーを掃除しないでいると、髪の毛や糸くず・綿ぼこりなどの小さなゴミが少しずつ排水溝の奥へと流れて行き、この排水トラップ部分で詰まりを起こしてしまいます。またヘアキャッチャーの隙間から綿棒や爪楊枝、ヘアピンなどの細いものを落としたり、つい洗面台で爪を切ったり、あるいはヒゲを剃ったカミソリを洗ったりと、洗面所の排水溝には知らず知らずのうちに色々なゴミが流れているものです。特に綿棒などの細くて長いものを落としてしまうと、髪の毛や糸くずなどが絡まることでよけい詰まりがひどくなってしまいます。排水トラップが詰まっている場合には、ドラッグストアなどで市販されているパイプ洗浄液を利用しましょう。
それでも水が流れない時には
もし市販のパイプ洗浄液を使っても洗面所の詰まりが解消されない場合には、排水トラップを外してみましょう。もっと大きなゴミが詰まっているかもしれません。排水トラップの接続部分を見ると、キャップ状になったネジで結合されているのが分かるでしょう。排水トラップには水が溜まっているので、まずは洗面台の下にしまってあるものを全てどかし、雑巾や不要になったタオルなどを敷き詰めてからゆっくりとネジを回してください。ほとんどの場合、手で回せばネジが外れます。ネジが外れたらあとは排水トラップを掃除しましょう。ただし、排水管と排水トラップが金属でできている場合には、ご家庭で排水トラップを外して掃除をすることはできません。また金属製でなかったとしても、施工業者がネジを
きつく締め過ぎていたり、あるいは長期間放置していたため結合部分が劣化している場合もあります。ご家庭で外そうとすると水漏れや故障に繋がる危険もありますので、無理をせず当社までご相談ください。
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