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近年見かけるリフォーム用語・グルニエについて

 グルニエ

暮らしていて家族が増えると必然的に物が増え、収納スペースが足りなくなることは稀ではありません。でも新たにクローゼットや納戸などを増設すると、床面積が狭くなってしまうので困りますよね。そこで有効なのがグルニエの施工です。もちろん建物の形状を選びますが、上手く行けば最も広い収納スペースが得られます。ここではグルニエの魅力について解説します。
 

グルニエとは

グルニエとはフランス語で屋根裏部屋を指し、アティックルームやロフトアティックなどとも呼ばれます。ヨーロッパやアメリカなどの家庭ではグルニエがある家は比較的ポピュラーで、映画などで見たことがある人もいるかもしれません。天井や屋根との間に設置する小部屋となっており、多くの家庭では収納スペースとして活用していますが、ある程度の天井高があれば窓を設置してゲストルームや書斎、子ども部屋など、様々な用途で使うことが可能です。

 

 

ロフトとの違い

グルニエに似ているものにロフトがあります。ロフトは部屋の一部を中2階のようにした上部空間のことを指し、専用のはしごが設置されます。建築基準法では、天井高が1.4m以下で、床面積がそのフロア面積の2分の1未満というのが条件です。グルニエは1.4m以下の天井高で直下階の2分の1の面積という決まりで、ロフトとそう変わらないですが、固定式はしごでないのが条件の大きな違いです。はしごは取り外し式か収納式が用いられます。
 

 

グルニエを増設する場合の工事費用目安

リフォームでグルニエを増設するには、天井の高さが十分にあることが条件になります。工事は天井を開けて床を増設する基本工事で、約6帖の場合19~24万円かかります。基本工事では壁や天井はむき出しで、はしごだけが設置されている状態です。もし物置ではなく部屋として有効活用する場合は、断熱加工をして壁をしっかりと施工する必要があるでしょう。その場合の工事費用の目安は40~80万円、明かりやコンセントを増設する際は2万円程度、窓を取り付ける場合は4万円程度必要です。
 

 

グルニエ増設の注意点

グルニエを増設する際に注意したいのは、暑さや湿気です。特に部屋として活用する場合は断熱効果の高い断熱材を入れ、場合によっては屋根材を交換したり遮熱・断熱効果のある塗料を塗ったりすることも必要でしょう。また、窓の取り付けも考えます。物置として使う場合も、湿気が溜まることを考えて、換気扇を取り付けておくのが無難です。いずれにしてもまずは増設が可能かどうか、建築業者に現場調査をお願いしましょう。建築基準法を満たさないと3階の扱いとなり、固定資産税が増えます。