浴室暖房乾燥機 とは、浴室の天井や壁面に設置し、浴室内の冷暖房、換気、洗濯物の乾燥などができる設備です。冬の寒い時期に浴室内を温めることができるので、浴室外との寒暖差を無くし、ヒートショックを予防することができます。また効率よく換気をして、浴室内のカビを防ぐ効果もあります。天井や壁に換気扇や通気口があれば、大掛かりな工事をせずに取り付けることができます。
　

浴室暖房乾燥機のメリットとデメリット

浴室暖房乾燥機のメリットとしては、まず浴室を快適な温度にできることでしょう。浴室での死亡者数は、年間推定1万7千人と言われています。高齢者が自宅で亡くなる原因の1/3を占め、厳冬期に発生が集中します。浴室暖房乾燥機の暖房機能を使えば、冷え込んだ冬場の浴室を温めて湯船との温度差をなくし、ヒートショックの発生を防ぐことができます。また夏場は涼風機能を使うことて、涼しく爽快に入浴することができます。そして乾燥機能で浴室も洗濯物も乾かすことができるので、梅雨や花粉の時期も浴室に洗濯物が干せ、通常の換気扇より強い換気力で浴室のカビも防ぎます。 一方デメリットとしては、光熱費の上昇が挙げられます。乾燥機能は電気代の安い夜間に使用するなど、光熱費を抑える工夫が必要と言えるでしょう。
　

浴室暖房乾燥機の取り付けについて

浴室暖房乾燥機には、天井型と壁型があります。既存の換気扇、換気口、通風孔が天井に付いている場合は天井型、壁面に付いている場合には壁型となります。一方いずれも付いていない場合には取り付けできませんが、涼風暖房機のみ取り付けられる可能性もあります。現在の換気状況や工事適応環境によって対応機種は異なり、また賃貸に住んでいる場合や、摘要目安面積を超える浴室には取り付けができないので、工事会社に確認が必要です。更に注意点として、浴室暖房乾燥機の電源は、専用の電線を浴室の機器まで、建物の分電盤から引いてくる必要があります。そのため、自宅の構造によっては、専用電源回路増設の追加工事が必要な場合もあります。また天井型では、天井開口部補強工事が必要な場合もあります。
　

浴室暖房乾燥機の種類について

浴室暖房乾燥機には電気式とガス温水式があります。またコンパクト設計になっているものや、節電機能のあるもの、基本機能に加えてミストサウナ機能が付いているもの、脱衣所・トイレも換気するもの、脱衣所の暖房もできるものなど、メーカーによって様々なタイプの機種があります。リフォーム会社によって取り扱いの機種は違いますので、どのような機能が必要なのかを考えて、ライフスタイルに合ったものを選び、取り付け可能か確認するとよいでしょう。