コンセントリフォームの際に考慮したい、コンセントの種類や数・配置

新築や中古住宅など、念願のマイホームを手に入れたは良いものの、どれだけシミュレートしていても細部に関しては実際に生活してみるまで分かりにくいものです。特に、生活のしやすさや家具の配置に左右されるコンセントはその最たる例と言って良いでしょう。家を建てたり、リフォームが完了してから「ここにもうひとつ足しておけば良かった」など後悔するケースが非常に多いです。ここでは、コンセントリフォームを検討している方に覚えておいてほしい、コンセントの配置や種類・数についての基礎知識を解説していきます。

コンセントの種類と特徴

コンセントと聞くともっとも目にする機会の多い、二個口の「ダブルコンセント」をイメージしがちですが、他にもたくさんの種類があります。ダブルコンセントは万能ではあるものの、家電製品によっては漏電や過大電流などの危険が伴うため、コンセントの種類と特徴を把握してうまく配置しなければなりません。最もなじみ深いダブルコンセントに次いで家庭内でよく使用されているのが、「アース付きコンセント」です。文字通りアース線を繋ぐ部品が取り付けられているコンセントで、グランドに電流を逃がすことで感電や漏電を防ぐ役割があります。主な接続用途としては、漏電防止のために繋ぐ洗濯機、過大電流が流れることを防ぐ目的で繋ぐ電子レンジなどが挙げられます。次に、さまざまな用途で使用することができる「マルチメディアコンセント」も見ていきましょう。一般的なダブルコンセントに加えて、インターネットや電話回線などの通信系がまとめられたコンセントです。テレビやパソコン、電話やFAXなどを設置する上で不可欠となります。また、近年ではパソコンに加えてスマートフォンやタブレット端末の普及により、「USBコンセント」という種類のコンセントも登場しました。通常であれば電源アダプタをダブルコンセントに挿して、そこからさらにUSBケーブルで端末と繋いで充電しますが、このUSBコンセントを設置すればUSBケーブルのみで充電できるという便利な代物です。他にも「あったら便利系」コンセントとして、アップコンセント(フロアコンセント)が挙げられます。床面上に設置するコンセントで、使用しない時はフタを閉じれば平面状態に戻るものです。さらに、プラグを回さないと抜けない仕組みになっている「抜け止め式コンセント」、反対にコードに足を引っかけた時に容易に外れて家族の転倒事故を防げる「マグネット式コンセント」などは、家族の年齢や生活スタイル、シーンに応じてチョイスすると良いでしょう。コンセント内に異物混入やお子さんのイタズラを防ぐシャッター付きのコンセント、屋外で使う傘付きコンセントや防水タイプコンセントといった種類もあるため、ぜひリフォームや注文住宅の購入前にこれらの種類を一通り頭に入れておいてください。

コンセントの配置のポイント

コンセントリフォームを行う時、「どの部屋にいくつ増設するか」など数のことばかり気になりがちですが、実際はどんな家電製品をどのように使うかを先にシミュレートすることが重要です。たとえば通信系の接続が併設されたマルチメディアコンセントはテレビやパソコン、電話の置き場に合わせておくべきでしょう。大抵のダブルコンセントは100V電源であり、IHクッキングヒーターや電子レンジ、エアコンといった使用電流の多い家電製品に対しては200V電源が必要となります。洗濯機に対しては、アース付きコンセントでなければ危険です。このように、家電製品の配置をしっかり決めた上でリフォーム計画を練るようにしてください。また、家電製品の配置だけでなく家具の配置も合わせて気にしておくべきです。せっかくコンセントを増設しても、タンスやクローゼットで塞がれてしまって延長コードを使わざるを得なかったり、机の上にパソコンやプリンターを置きたいのにコンセントから遠かったりするとあまり意味がなくなってしまいます。就寝前に本を読んだりスマートフォンを操作する習慣がある方は、ベッドまわりにコンセントがあった方が便利など、家族のライフスタイルも考慮して計画を立てましょう。次に、見落としがちな「掃除機」についても見ていきます。部屋の配置や生活空間を想像することはできても、毎日のルーティンワークまではなかなか頭が回りにくいです。特に、日常的な「掃除」の作業の際に使用する掃除機は曲者で、部屋の隅から隅まで使うため、うまくコンセントを配置しなければ一部屋の中で何度もコンセントを挿し直さなければなりません。廊下や階段にコンセントを設置していなければ、延長コードを使用しない限り掃除機が使えなくなってしまいます。普段電気を使用しないような場所でも、色んな可能性を考えて配置するようにしましょう。捕捉ですが、廊下や階段に備え付けるコンセントには常夜灯を設置する際に便利なのでおすすめです。広いフロアであれば、床下にしまい込めるアップコンセントを導入するのも良いかもしれません。配置についてある程度計画がまとまったら、口数も一緒に検討してください。常に挿しておきたい家電製品がいくつもある場合は、必然的に口数は多めになります。電源タップを使えば解決する場合もありますが、接点が増えた分だけ接触不良やホコリのトラブルが待ち構えているので注意が必要です。コンセントの口数は、必要と思われる数より少し多めに用意した方が良いでしょう。不足しがちな場所としては、家電製品の多いキッチンや書斎、子供部屋などが挙げられます。パソコンやゲーム機、充電器などお子さんの成長に従って必要な口数が増えていくものなので、なるべく多めに用意しておいた方が無難です。なお、適切なコンセント位置は床から25cmとされていますが、ライフスタイルやシーンによって使いやすい位置は異なります。掃除機であれば、床で使用することから床に近い方が適していると思いがちですが、何度も挿したり抜いたりを繰り返すことを想定するなら、屈む回数を減らすべく胸の高さに近い位置に設置しておいた方が快適です。洗濯機用のコンセントに関しては、漏電を防ぐために洗濯機より高い位置(平均的には110cm前後)に設置します。冷蔵庫に至っては、一日中と言わず年中コードを挿しっ放しになるため、トラッキング現象を防ぐためにも床から170cm前後の高所に配置するべきです。エアコン専用のコンセントは床から185cm、天井から50cm程度の位置に付けるのが一般的とされています。あらかじめエアコンの設置位置を決めておけば、機器の上に設置してレイアウトがすっきりするためおすすめです。ちなみに、コンセントの増設や移動を行えば、壁紙クロスの補修工事が必要となるケースが多いため、できれば内装リフォームと同時に行った方がリーズナブルかつきれいに仕上げられます。

コンセントリフォームの種類と相場費用

コンセントの配置や数、口数などの計画がある程度固まってきたら、気になってくるのがコンセントリフォームの相場費用でしょう。一般的なリフォーム費用は5,000~20,000円ですが、増設工事の内容によって価格が変わってくるので注意が必要です。まず工事には大きく分けて二種類あり、既存のコンセントを延長させるだけで済むケースと、専用に引っぱる必要があるケースが挙げられます。エアコンやIHクッキングヒーターなど高圧電源が必要なものに関しては、専用回路を引っ張ってくる工事が不可欠です。分電盤にもし空きがない場合、電盤も交換しなければならないためここからさらに工事費用がかかります。分電盤から専用回路を引く工事の相場額は、延長で済むケースよりも高く16,000円前後です。特にエアコンを設置する場合、「電圧(ボルト数)」の変更工事が必要となります。最近の分電盤であればボルトの変更は容易であるため、コンセント差込口の交換で済むケースが多く相場額も6,000円ほどですが、もし古い分電盤を採用している場合は、分電盤本体の工事も行わなければなりません。次に既存のコンセントを延長したり分岐する工事に関しては、12,000円前後が相場となります。ただ、この工事に関しては延長コードで電気を分岐するのと同じ理屈であるため、多くの電力を消耗する機器には適していないため注意してください。通常コンセントは2個口ですが、これを4個口や6個口に増やす「差し込み口の増設工事」は、先の2つの工事に比べると簡単であるため、相場額は5,000円前後と安価です。ただ、消費電力が多くなりそうな用途である場合、分電盤から専用回路を引く必要があるため結局高額になってしまいます。コンセントの増設工事の外観にも種類があり、埋め込みタイプと露出タイプの二種類が挙げられます。埋め込みタイプの方がすっきりとした見た目ですが、工事に手間がかかるため露出タイプよりもやや高額です。

種類や設置する数に迷ったら相談を

コンセントひとつ取っても、ダブルコンセントやアース付きコンセント、エアコン用の高圧変換されたコンセントなど使用する家電によって設置すべきコンセントは異なります。もちろん、家電製品の使いやすい配置や、家具に干渉せず使いやすいコンセント配置、掃除機の使用を考慮した配置など日常における習慣やライフスタイルを綿密にシミュレートして計画を練るべきです。階段や廊下に常夜灯を設置したり、将来使う用途が増えそうな子供部屋に対応できるように余裕を持った数や口数を用意することをおすすめします。ショールームやカタログで実際に目で見て確認できる製品も多いので、そういった機会はぜひ活用しましょう。家電製品に適した電圧や、必要な数などにお悩みでしたらぜひ当社にご相談ください。

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